ASICS

MONTBLANC

さまざまな身体の動きを徹底的に分析して、
さらに動きやすいユニフォームを。

トップアスリートのみならず世界の人々の可能性を最大限に引き出すものづくり。

アシックスの原点は、1949年に鬼塚喜八郎が神戸で興した鬼塚株式会社にさかのぼります。まったくの素人だった鬼塚が、選手たちに意見を聞きながら研究・改良を重ねてつくったシューズが、アシックスの前身ブランド「オニツカタイガー」のはじまりです。国際大会で「オニツカタイガー」のシューズを履いた選手たちが次々とメダルを獲得し、世界にその名を知らしめたという歴史があり、今も多くのトップアスリートのパフォーマンスを支え続けています。そればかりではなく、復刻したオニツカタイガーなど、ファッションアイテムとして注目を集めているという一面もあります。

さまざまな研究開発アプローチが可能。

陸上トラックから体育館まで、さまざまなスポーツの動きを評価できる環境を調え、バイオメカニクスの手法で人間の身体や動きを分析して、そのデータをもとに材料や構造の研究を行っています。開発した材料や製品サンプルの分析評価まで一貫して行えるのが大きな強みであり、分析評価の方法や生産技術に関する研究にも取り組んでいます。たとえば新しいシューズソールを開発するときに、自社内で独自に材料を開発することができ、すぐに構造を考えてサンプルをつくり、速やかに品質や性能の評価をすることができます。早く正解にたどり着き、効率的に量産化できるというわけです。

質の高いライフスタイルを創造するために。

創業者の鬼塚は、スポーツシューズづくりにサイエンスの要素を取り入れた先駆者でもあり、この研究所も「のちにアシックスの宝となる」と、自ら設立に力を注ぎました。その言葉のとおり、この研究施設の存在が、アシックスの強いアドバンテージとなっています。「スポーツで培った知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」というのがアシックスのビジョンですが、それを具現化し、アスリートやスポーツ愛好者だけでなく、広く一般の人々のために役立つ製品づくりをめざすためになくてはならないのが、このアシックススポーツ工学研究所なのです。

材料開発から構造設計、試作、評価・検証までを一貫して行う。アシックスのモノづくりへのこだわりとスピード感を、この研究所が支えている。

「頂点をめざすスポーツの世界で磨かれた
独自のカッティング技術」

アシックススポーツ工学研究所では人の身体のさまざまな動きを計測し、パフォーマンスを効率よく引き出せる製品づくりに活用しています。そこから多くの独自技術が開発されていますが、ユニフォームにおいてもこれまでにはなかった画期的な裁断・縫製技術が生まれました。それが「プロフィットテクノロジー」と「ライトニングシェイプ」です。

「プロフィットテクノロジー」は腕上げや腕振り、抱えるなど上半身の動作が対象で、「ライトニングシェイプ」は特に腕の上下運動を対象にした、動きやすさに高い機能を発揮するカッティング技術です。生地のひきつれや引っかかりなどの抵抗を抑えて、身体にかかる負担を軽減します。これらの技術は各種競技ユニフォームはもちろん、力のロスを抑えて効率的な動きが求められるさまざまなプロフェッショナルのユニフォームにも採用されています。

Lightning Shape 腕にかかる負担を軽減しよりスムーズな動きを追求。

新たなカッティング技術が
生地の抵抗を軽減。

「ライトニングシェイプ」は脇のマチ部分がその名の由来である稲妻のようなギザギザの形になっています。縫製部分は生地が伸びにくくなりますが、このように脇の縫製を伸びる方向に対して角度を持たせることで、伸びる力にマチ部分が変形して伸びやすく、抵抗が少なくなります。この原理でコンピュータシミュレーションと試作を繰り返し、最適値を求めたものが「ライトニングシェイプ」です。バレーボールのトップ選手からも認められたスムーズな腕の動きを、看護・介護に従事する皆様の元にお届けします。

トップアスリートのための機能を
医療の現場へ。

看護や介護の業務では「抱きかかえる」「伸ばす」などの動きで腕を酷使します。その負担を軽減するために採用されたのが「ライトニングシェイプ」です。もともとはアシックスがバレーボールのユニフォームとして開発したものでした。近年は競技中にユニフォームが邪魔にならないようタイトなシルエットになる傾向があり、そのため生地の抵抗が大きくなっていました。そこで身体にフィットしても動きやすい、抵抗を抑えたカッティングが求められました。

瀧井 靖歩アシックススポーツ工学研究所 アパレル・エクィップメント機能研究部 アパレル機能開発チーム 繊維製品品質管理士

ハードな医療の現場で頼れる力になりたい。 アシックススポーツ工学研究所で「ライトニングシェイプ」の開発に関わった、瀧井さんにお話を伺いました。「開発には2年ほどかかりました。最初の1年で基本的な機能の検証をコンピュータで計算してシミュレーションを繰り返し、次の1年で実際にサンプルを試着して調整し、レベルアップしていくという感じです。また縫製も難しく、要求される条件を達成するために試行錯誤を重ねました。今回メディカルユニフォームへの採用にあたっても、さらに複雑な計算に時間がかかりました。というのは、医療現場での身体の動きはバレーボールほど激しくはありませんが、左右非対称のデザインやポケットの位置など設計を変更する部分が多くあったからです。ですが「ライトニングシェイプ」は生地を選ぶことなく、幅広い用途で優れたストレッチ性を発揮できる技術なので、従来のメディカルユニフォームに比べて、腕の上げ下ろしや動きやすさの向上が確認されています。きっと医療従事者の皆様のお役に立てると思います」。

「動き」の要素を取り入れた
特殊カッティングで創るウェア

静止状態に対応した3次元立体裁断に「動き」の要素をプラス。身体の動きに基づいて、ウェアのパーツをより細かく設計、構成する特殊カッティングを取り入れました。「抱きかかえる」「伸ばす」などの肩や腕などの動き、そして「踏ん張る」「屈む」などの脚や腰の動きを含む、身体全体の動作のスムーズなサポートを実現、可動性能を高いレベルで追求。身体のしなやかな動きをサポートするため、徹底的に動きやすさを追求したアシックスメディカル&ケアユニフォームです。

スポーツの世界で培ったノウハウを
医療現場へ

アシックススポーツ工学研究所において、アシックスメディカルユニフォームの機能検証実験を実施。成人女性着用時において、アシックスユニフォームと一般的なユニフォームについて突っ張り感やずれ上がり量の比較を測定しました。その結果、一般的なユニフォームに比べて、各測定について、いずれも軽減されていることが分かりました。

商品ラインナップ

トップアスリートを支える先端テクノロジーが
メディカルフィールドで闘う人々の翼になる。

デジタルカタログへ