モンブランと病院看護部、看護マネジメントに詳しいアドバイザーとの共同プロジェクト。 患者様への価値を高める機能とデザインを形にすべく定期的に会議を開催。 マネジメント視点に立ったユニフォームのあり方を検討しています。
メンバー
取手北相馬
保健医療センター
医師会病院
副病院長兼看護部長
藤田 あけみ
メンバー
東京都済生会
向島病院
看護部長
佐久間 あゆみ
アドバイザー
朝日エル会長
岡山 慶子
マネジメントというのは、組織を機能させて、組織の目的を果たすということ。ユニフォームを選ぶ際にも、その視点が必要です。作業のしやすさや着る人の好みで選ばれることも多いのですが、ユニフォームは何のために着るのか、それを着て何をしなくてはいけないのか、そこを考えなくてはなりません。看護師のユニフォームは患者様に最良の医療と看護を提供するための服ですから、その目的を果たすことが最優先だと考えます。
仕事は専門力と、マネジメント力の両輪で進みます。看護師の方々は高いスキルや知識、仕事への情熱を持っておられます。しかし個々の力がどれだけ高くても、何を目的にしているのか共通認識がなければ、組織は機能しません。患者様に医療と看護を提供するために、組織の中で自分はどう活躍するか、組織をどう動かすかを考えるのがマネジメント力。看護師は病院スタッフの中でも人数が多く、チーム医療の中心となり、あらゆる医療スタッフと患者様のハブとしての役割を期待される職種です。だからこそ組織の目的を共有し、その中での自分の役割を理解することが、一人ひとりの能力や想いを発揮することにつながります。
目的を共有するには、物事を論理的に整理して、明確にすることが大切です。私は前職でさまざまな国の人と仕事をしましたが、日本人の空気を読む力は世界一だと思います。
しかし気持ちを汲み取ることで成り立っているため、さまざまな物事を曖昧にしたまま仕事をしているケースが多くあります。それでは、仕事は効率的に進みません。患者様に寄り添う優しさや良い看護を提供したいという熱意を持ちながら、論理的な思考を持つことができれば、素晴らしい仕事ができるのではないでしょうか。そしてそれは、患者様にとっても非常にメリットのあることだと思います。
今回はアドバイザーとして開発に携わりましたが、商品開発においても、ユーザーの目的を理解し、その目的を果たすことができるかが重要です。メーカー側も「看護師の方々が喜ぶもの」という視点で着心地やデザインなどを重視しがちですが、服としての良さは大切にした上で、着る目的や役割も意識しなくてはなりません。開発段階ではマネジメントスキルを持った看護部長もメンバーに加わり、現場での課題も交えて議論を重ねてきました。
このプロセスを経て誕生したユニフォームブランド【プロフェッショナル・プライド】は、これまでと異なる新たな視点でのユニフォーム選びを提案するものだと思います。看護の仕事を見つめ、患者様に提供できる価値に着目したユニフォームが、これからのスタンダードになることを期待します。
「寄り添い」を表す
パステルカラー
汚れが目立つ淡色で
清潔さを保つ
「寄り添い」と「信頼感」
を併せ持つ中間色
マチュア世代にも
似合う色調に
「信頼感」を感じさせる
濃色カラー
マチュア世代にも
似合う色調に
清潔を保つ、安全を確保する、
動きを妨げない等、
最良の看護・医療を
提供するための機能を厳選。